2025年のAWAREカードのデザインがマンタに決まりました。
絶滅の危機に瀕する優雅な巨影──マンタの現状と保護への取り組み
今回レンズが捉えたマンタは、まさに海の王者。しかし、その優雅な姿の裏で、深刻な危機が迫っています。国際自然保護連合(IUCN)は、オニイトマキエイを「絶滅危惧種(EN)」、ナンヨウマンタを「危急種(VU)」に指定しており、その個体数は年々減少の一途をたどっています。
一部の地域では、マンタの肉が食用として流通し、特に東南アジアやアフリカ沿岸地域では重要な食料資源とされています。また、マンタの”えいし”と呼ばれるエラ板は漢方薬や伝統医療の材料として利用され、特に中国市場では「デトックス効果」「免疫力向上」といった効能が信じられ、需要が急増。しかし、その効果については科学的根拠が乏しいのが実情です。
マンタをはじめとする海洋生物たちが、これからも悠然と泳ぎ続けられるように──。私たち一人ひとりの意識が、海の未来を変えるカギとなるのかもしれません。
AWARE オリジナルデザインのPADI認定Cカード(日本版)は、PADIダイバー認定時に一口500円以上の寄付をすることで入手できます。いただいた寄付金は、世界の海洋保全のために地域の活動を推進する非営利公益団体「PADI AWARE Foundation」に寄付されます。